「マニフェスト詐欺」の次は「政局詐欺」!?
一昨日、亀井郵政改革・金融相が辞任しました。
自らが代表を務める国民新党の最大の公約であった郵政見直し(改悪)法案の、今国会での成立が見送られることを受けたもので、建前上、筋を通したように見えるかもしれません。
しかし、果たして本当にそうでしょうか?
私の政治家としての勘では、どうも今回の政局は、役者の揃ったキナ臭さを感じさせます。
亀井氏が辞任しても、民主党と国民新党の連立は維持する。後任には亀井氏の推す自見庄三郎氏を充てる。参院選後の臨時国会において郵政改悪法案の成立を最優先課題とする。
このような状況を見る限り、鳩山総理から菅総理という“表紙の架け替え”と同じ匂いがしてなりません。法案先送り、亀井氏の辞任により、民主党は会期を延長せずに支持率の高いうちに参院選を行うことができる。たった2週間会期を延長したところで、法案を成立させるためには強行採決をせざるを得ず、支持率に影響します。一方の郵政利権党ともいうべき国民新党としては、参院選に敗北して「ねじれ国会」になって郵政改悪法案が通らなくなるよりは、亀井氏のクビと引き換えにしてでも、参院選後の法案成立を確固たるものにした方がよい。今回の、国会延長を含めた一連の政局をひも解いていくと、参院選を急ぎたい民主党と、郵政改悪法案成立を確実にしたい国民新党の思惑が一致していることが分かります。今回の政局の登場人部の皆さんは、厳しい顔だったり、泣いてみたり、怒ってみたりと、怖い顔をしていましたが、よくよく見ると両党とも損というより、得をしているように見えるのは私だけでしょうか?(苦笑)
終盤国会の激しい政局を見ていると、表舞台を去った鳩山氏、小沢氏、亀井氏と、表舞台に登場した菅総理、仙谷官房長官、枝野民主党幹事長などなど役者の揃った、実に巧妙な「政局詐欺」が行われた印象です。国会延長せず(選挙でのネット解禁法案も成立が見送られました…残念!)、小沢氏の「政治とカネ」に関する政治倫理審査会も行われず、民主党は支持率のV字回復で、勢いに乗っているところをみると、今のところは上手くいっているように見えますが、所詮は、表紙の架け替えが行われたに過ぎません。
何よりも昨年の政権交代時に、連立合意し閣僚となった3党の代表である鳩山総理、亀井郵政改革金融大臣、福島消費者大臣が、わずか2週間で表舞台から去っている状況は、政権担当能力の欠如を見事に露見しているといえるでしょう。