ちょっとした言葉の中にある本質
藤井財務大臣辞任からの一連の騒動に関して一言。
辞任理由については、様々な憶測が報道されています。「公式」理由の体調不良の他にも、小沢幹事長との確執説、小沢側近として藤井氏自身が幹事長を務めていた自由党解散時の「消えた政党交付金15億円」についての国会答弁回避説等々、いずれも信ぴょう性があるなぁと外野から見ても感じます。
ところで辞任とは別に、私が注目したのは菅直人氏に決まった後任人事についてです。“最高実力者”小沢幹事長の影響力がどれくらいで、鳩山総理は主導権を発揮できたのか気になるところです。今朝の朝刊各紙の見出しを見ると…
河北:「首相、小沢氏に配慮」
朝日:「小沢氏との関係配慮」
読売:「『(菅氏が)小沢氏と良好』配慮か」
産経:「小沢氏容認 決め手」
…と、まぁ、これらの報道を見れば小沢氏の影響力は絶大なようです。
さらに昨夜、後任人事を発表する鳩山総理のぶら下がり会見での1コマ。
「今回の人事について、小沢氏に相談しましたか?」という記者の質問に、鳩山総理は、「小沢幹事長には、このようにしたいと思いますと伝えました」と答えていました。
一瞬のやり取りでしたが、ちょっとした言葉の中にある本質を、まざまざと垣間見る思いでした。日本のトップリーダーである総理大臣かつ民主党代表である鳩山氏が、なにゆえ部下であるはずの小沢氏に「したいと思う」という“おうかがい”を立てる必要があるのでしょうか。鳩山総理がトップとして主導権を発揮して決めたことなら「こう決めた」で済む話だと思いませんか?この政権の本質は、小沢氏に「ダメだ」と言われれば、何事も進まないんだと改めて感じさせる瞬間でした。
今さら小沢氏の権勢について、とやかく言ってもどうしようもないのが現実です。ただ一方で、昨日から報道されているように、東京地検は、小沢氏の政治団体の土地購入に関して、不透明な資金の流れ解明のために任意での聴取を決め、小沢氏も応じるようです。“おごれる平家久しからず”とは、昔から言われていますが、権力絶頂の小沢氏が、どのように対応するのか注目していきたいと思います。